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2010/03/10 (水)

鳥籠の箱庭

子供部屋って、幸福な場所だと思う。

毛足の長いカーペットも、天蓋付きのベッドも、部屋を囲むペールブルーの壁紙も、
纏う記憶も、孕む空気も、みんな。
暖かくて柔らかくて、鋭い物は、何も無い。
部屋全体が子供を目一杯愛でて守っています、っていう雰囲気。
まるで鳥籠の中みたいだなんて思うめろは、言わずもがな捻くれ者だよな。

……嗚呼、どうにもここは息が詰まる。可愛らしすぎるんだ。それがいけない。
随分と昔に役目を終えた場所のようだけど…。
だって、ほら。ご覧。この部屋の物、少しも持ち出そうとした形跡が無い。
引っ越しに連れて行ってもらえなかったんだな。
玩具も絵本も、幾つも置いたままだ。
本棚を覗いて見たらさ、星を巡る話だとか、魔女から手紙が来る話だとか、
なかなか素敵な物が有ったのだけど、どれも埃っぽくて、カビ臭い。
どなたも読まなくなって久しい様子。 …今度、絵本も、軽く虫干ししておくよ。

……そうだ。見たかい。
木蓮が、咲きそうだった。もうじき、春なんだな。
通りの木蓮が全部咲くほど暖かくなったら、めろはここに引っ越ししようと思う。
そしたら、逢う魔ヶ時だからって、急いで帰らなくっても大丈夫。
何時でも遊びにおいで。
このお屋敷の不気味なもの、たくさん。お目にかけたいと思うんだ。
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